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次世代の農業技術 「モイスカルチャー×海水農業」

更新日:7月3日



株式会社 CULTIVERA(カルティベラ)は、

気候変動によって引き起こされる、

農作物の栽培環境の変化に対し、モイスカルチャーを筆頭とした独自技術の開発によって問題解決を試みる、アグリテック企業です。


農業法人ポモナファームを運営し、

技術開発と技術実装を同時並行で行いながら、

実際にフルーツトマトやミニトマト、マイクロリーフやハーブなどを通年生産し販売しています。


POMONA FARM :公式Webサイト


stand fm音声配信:あーモンドのこれっていいね


モイスカルチャーとは

“Moisture”(湿度)で栽培する技術と、

新たな食のあり方を示す”Culture”(文化)を掛け合わせた、

自然にとっても、人にとっても、全く新しい価値観をもたらす、

株式会社CULTIVERAによって開発された新技術です。


この農法は、

5mm程の特殊繊維で作られた人口培地シートを使って自然の土壌の表層約15cmを再現し、培地シートとシート下部から給液される水分の間に空間を作り、その空間を気化した水分(湿度)で満たすことで、毛細根の発生・活性化を促すという仕組みによって成り立ちます。



特徴


・成長にムラのない育て方が可能。

  根域空間の湿度をセンサーで管理し、特殊なアルゴリズムを用いて灌水を行うことで、

  栽培時の水分と栄養分のコントロールし、食物に栄養を均一にいきわたらせる事ができる。


・糖度が高くビタミン豊富な野菜が栽培できる。

  水分が気化される事によって、植物の環境適応能力が強化され、少しの水分でも育つよ

  うになるため、毛細根の量が増え、葉や果実の中の糖やアミノ酸の量も増え、浸透圧が

  高まる。


・環境負荷の軽減

植物が水と肥料を余すことなく吸収するため、使用する水は従来の灌漑農法の1/10に

削減でき、排水もゼロ。廃液を処理する施設も必要なくなるため、残留窒素も抑制さ

れ、病害虫も抑制できる。

  また、土をほとんど消費しない栽培方法のため、従来の農業方法で問題になっていた、

  淡水・土壌の大量消費や汚染問題、森林破壊などの環境問題の解決に繋がる。


・エネルギー負荷の軽減

 簡易的なパイプハウスで実装可能で、重油の使用代も従来の農法と比べて1/3に削減。

 バイオマスや太陽光などへのエネルギーによって稼働することも可能。 


・地球温暖化への適応

 変温に強い野菜を育てることが可能に。トマトはなんと、通常の栽培適温に対して±2~ 

 5℃までの変温対応力が、なんと±10~15℃まで耐える。




モイスカルチャー活用プロジェクト


1 海水を用いた「海水農業」


 海水農業の仕組みは、

 酸性の雨とアルカリ性の海水を中和させ、品種に合わせた様々な種類の根を育成し、

 地中と空中の水分と養分を吸収出来るようにする事で実現している。


 海水農業の特徴としては、海水に含まれる豊富なミネラルや養分を利用することができるため、栄養価の高い作物を栽培できる点にある。


2 「The Good Green Farms」

 気候変動が進むことによって栽培が困難になる食物を、

 モイスカルチャーによって生産できるように活動を進める方針で設立されたプロジェクト。いちごなどの果樹や穀類などの栽培研究に取り組み始める予定なのだそうです。


3 新規就農者の育成、支援


4 海上ファーム『グリーンオーシャン』

 海の上に浮かび、そのまま移動も食料調達もできる

 海上ファーム『グリーンオーシャン』というプロジェクト。


グリーンオーシャンでは、

アーキテックスタートアップであるN-ARKと共同で、

海面上昇などの気候変動時代に適応していく、

『耐塩建築技術』と『海水農業技術』を掛け合わせた、

新しい居住環境作りを目指しているそうで、

雨水を積極的に取り入れる屋根を用いて、海水を利用した空調設備や海面下での人工光合成による植物プランクトン増殖による海中環境改善など、海上ゆえのメリットを活かした仕組みづくりに取り組んでいます。



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